2016年8月27日、下北沢LagunaでNAADAが出演するイベントLaguna 8th anniversary 大元さむ企画初め「あんどん集会」を観た。イベント名の通り、会場にはいくつものあんどんが置かれていた。
今年、NAADAがライブをやるのは7月9日の真昼の月・夜の太陽以来三度目で、僕が彼らのライブを観るのはこれが45回目。
NAADA : RECO(vo)、MATSUBO(ag)、COARI(keyb)
では、この日の感想を。
1. RAINBOW
PAのサウンド・バランスが平板な上に音がラウドすぎるため、音像に奥行きがなく人工的に響く。この曲本来の持ち味である繊細な透明感がきちんと再現されず、聴いていてストレスである。
NAADAのプレイ自体は安定感があり、ハーモニーも定番の美しさなのに、スピーカーから出てくる音がまるで初期CDをフルボリュームで再生しているような印象である。何とも、残念だ。
2. Little Fish
イントロで流れるギターのループ音がリズム的にジャストに聴こえず気持ち悪いし、音数そのものは少ないというのに耳に入ってくるサウンドが情報過多に感じて疲れてしまう。
ボーカル・パートのアンサンブルもバランスにメリハリがなく、もう少し出音に引きがほしい感じである。この曲の良さって、小品的でキュートな音のたたずまいにあると思うからだ。
音が間引かれて、視界が晴れるラストにホッとする。
3.fly
いつもと違ったアプローチのイントロ。このやや感傷的ともいえるアレンジメントは悪くないが、PAと会場が曲の音圧を受け止めきれず、音が歪んでしまうのがもどかしい。
ただ、不思議なことにギターが加わりブレイクしてからの方がサウンド的に安定した。俄然演奏もグルーヴして、疾走するようなスピード感が何とも気持ちいい。
4. 君想
ライブ中盤からようやく音が安定した感じで、この曲では過剰さがなくなりアコースティックでクリアーな音像が会場を包んだ。これで、もう少しボーカルのリバーブが抑えられれば…。それと、音量はもう少し下げた方がこの会場の規模に合うと思うのだが。集中して演奏を聴こうとすると、いささかしんどい。
細やかで丁寧な演奏、伸びやかでエモーショナルな歌がとてもいい。
5.淡香色の夏空へ
静かに奏でられるギターのアルペジオ、まるでガラス細工のように繊細な歌いだし。透明感のある演奏が美しいし、適度に抑制されたコーラス・ワークもいい。それだけに、後半でのリバーブが気になる。
ラストに向けてドラマチックに歌い上げていくパートに、RECOのボーカリストとしての圧倒的な力量を感じる。
僕がこの会場でライブを聴いたのは初めてだが、会場の音的なキャパシティとPAのサウンド・メイキングに首を傾げる部分が少なからずあった。
NAADAの演奏自体はずっと安定していたのだが、このステージではほとんど内音も外音にかき消されて、自分たちのサウンドをモニタリングできなかったのではないか。
僕は声を大にして言いたいのだけれど、ライブの出来というのは演者のパフォーマンスは言うまでもないことだが、それと同等にPAがとても大きなカギを握る。その意味では、この日のライブは色々と残念な部分も少なくなかった。
ただ、彼らの演奏からは今の充実ぶりがしっかりと伝わってきた。
次のライブは、11月5日。いよいよ、待望のワンマン・ライブである。心して待ちたい。
すでに予約でいっぱいらしいが、キャンセルもあると思うので興味のある方はチェックしてみてほしいと思う。
今年、NAADAがライブをやるのは7月9日の真昼の月・夜の太陽以来三度目で、僕が彼らのライブを観るのはこれが45回目。
NAADA : RECO(vo)、MATSUBO(ag)、COARI(keyb)
では、この日の感想を。
1. RAINBOW
PAのサウンド・バランスが平板な上に音がラウドすぎるため、音像に奥行きがなく人工的に響く。この曲本来の持ち味である繊細な透明感がきちんと再現されず、聴いていてストレスである。
NAADAのプレイ自体は安定感があり、ハーモニーも定番の美しさなのに、スピーカーから出てくる音がまるで初期CDをフルボリュームで再生しているような印象である。何とも、残念だ。
2. Little Fish
イントロで流れるギターのループ音がリズム的にジャストに聴こえず気持ち悪いし、音数そのものは少ないというのに耳に入ってくるサウンドが情報過多に感じて疲れてしまう。
ボーカル・パートのアンサンブルもバランスにメリハリがなく、もう少し出音に引きがほしい感じである。この曲の良さって、小品的でキュートな音のたたずまいにあると思うからだ。
音が間引かれて、視界が晴れるラストにホッとする。
3.fly
いつもと違ったアプローチのイントロ。このやや感傷的ともいえるアレンジメントは悪くないが、PAと会場が曲の音圧を受け止めきれず、音が歪んでしまうのがもどかしい。
ただ、不思議なことにギターが加わりブレイクしてからの方がサウンド的に安定した。俄然演奏もグルーヴして、疾走するようなスピード感が何とも気持ちいい。
4. 君想
ライブ中盤からようやく音が安定した感じで、この曲では過剰さがなくなりアコースティックでクリアーな音像が会場を包んだ。これで、もう少しボーカルのリバーブが抑えられれば…。それと、音量はもう少し下げた方がこの会場の規模に合うと思うのだが。集中して演奏を聴こうとすると、いささかしんどい。
細やかで丁寧な演奏、伸びやかでエモーショナルな歌がとてもいい。
5.淡香色の夏空へ
静かに奏でられるギターのアルペジオ、まるでガラス細工のように繊細な歌いだし。透明感のある演奏が美しいし、適度に抑制されたコーラス・ワークもいい。それだけに、後半でのリバーブが気になる。
ラストに向けてドラマチックに歌い上げていくパートに、RECOのボーカリストとしての圧倒的な力量を感じる。
僕がこの会場でライブを聴いたのは初めてだが、会場の音的なキャパシティとPAのサウンド・メイキングに首を傾げる部分が少なからずあった。
NAADAの演奏自体はずっと安定していたのだが、このステージではほとんど内音も外音にかき消されて、自分たちのサウンドをモニタリングできなかったのではないか。
僕は声を大にして言いたいのだけれど、ライブの出来というのは演者のパフォーマンスは言うまでもないことだが、それと同等にPAがとても大きなカギを握る。その意味では、この日のライブは色々と残念な部分も少なくなかった。
ただ、彼らの演奏からは今の充実ぶりがしっかりと伝わってきた。
次のライブは、11月5日。いよいよ、待望のワンマン・ライブである。心して待ちたい。
すでに予約でいっぱいらしいが、キャンセルもあると思うので興味のある方はチェックしてみてほしいと思う。