2015年2月22日、蔵前のライブハウス浅草KURAWOODでNAADAが出演するライブ・イベント「宴」を観た。
僕がNAADAのライブを観るのは、これが38回目。前回観たのは2015年1月17日、場所は東新宿 真昼の月・夜の太陽だった。
彼らにとって浅草KURAWOOD出演は久しぶりで、2011年9月28日以来。店内に提灯が吊るされた、何とも不思議なライブハウスである。
僕がNAADAのライブを観るのは、これが38回目。前回観たのは2015年1月17日、場所は東新宿 真昼の月・夜の太陽だった。
彼らにとって浅草KURAWOOD出演は久しぶりで、2011年9月28日以来。店内に提灯が吊るされた、何とも不思議なライブハウスである。
NAADA : RECO(vo)、MATSUBO(ag) + 笹沢早織(pf)
では、この日の感想を。
1.sunrise
前回のライブで初披露した曲で、この日もスタート。ストイックな音作りと力強く簡潔な歌詞が印象深い小品である。
演奏的には申し分ないのだが、これだけ厳選した音を出しているのに会場の音がPA的にオーバー・フローしてしまっている感じで音割れしている。
個人的には、この曲はもっとエコーを抑えたクリアな響きでピュアかつシンプルに聴きたい。何とももったいないよな…と思う。
2.RAINBOW
やっぱり、この日の演奏は安定していると思う。ただ、どうにも音のバランスが悪くて落ち着かない。この曲に関していえば、妙にギターの音が前に出過ぎているように聴こえるし、全体的に音が粗っぽいのだ。バンドの音が、会場の容量を越えてしまっている印象を受けた。
3.fly
ストイックなイントロから、疾走感溢れるギター・ストロークが掻き鳴らされる。ある意味、このグルーヴがこの日のハイライトだったように思う。メチャクチャ恰好いい音である。ピアノのフレーズもいい。
トータルとしての印象は、歌とコーラスがやや重いように感じた。もう少し飛翔感が欲しいかな、と思う。
後半のアグレッシヴな演奏は、よかった。
4.愛 希望、海に空
イントロで、ややアンサンブルが揺れたように聴こえた。僕はこの曲がかなり好きなのだが、個人的な好みを言えばもう少しヴォーカル・エコーが深い方が曲のキャラクターには合っているように思う。ピアノの音もやや前に出過ぎているように感じる。
ただ、この曲の後半に来てようやくNAADAの演奏とPAからの出音が噛み合ったのではないか。RECOがマイク・コントロールしながら歌っているようにも見えたが、音圧が上がっても歪むことなくよく響いていた。
5.僕らの色
PC音源によるパーカッシヴなリズムに乗せて、バウロンを手にRECOが充実した歌を聴かせる。アンサンブル的にはもう少し演奏の一体感が欲しかったようにも思うが、この曲のキャラクターである力強さと開放感があってよかったと思う。
この日は、珍しくベースレスの三人による演奏だったが、新旧のレパートリーを取り混ぜたバランスのいい選曲だった。
惜しむらくは前半のPAだが、僕の受けた印象では現在のNAADAにとってこのライブハウスはやや音楽環境的に窮屈なのではないか?繰り返しになるが、演奏自体はよかったから逆にストレスがたまる場面があったのが残念である。
次のライブ予定は、3月28日の東新宿 真昼の月・夜の太陽である。
この日の演奏を聴いてまた新しい展開がありそうな手応えを感じたので、楽しみに待ちたいと思う。